2022.06.15(水) 長女の一時保護解除
こんにちは、しらこです。
保護20日目です。
前日に娘との面会を終え、今日は医師から
総合的な診断や今後の育児の方向性のアドバイス(医師目線)をいただいた後、
部屋を変えて長女と児相の方と私達と
少し話し、長女と帰宅して良いとの事です。
長女の一時保護解除が嬉しい反面、
医師からの総合的な診断..
娘の適正や弱さは前日に心理士さんから聞いていましたが、「医師」と言うところにまた違う緊張感があります。
もう、どんな個性でも受け入れる。
そう決めたのに、緊張はしますね。
施設に訪問し、待機して数分。
担当の方から再度今日のスケジュール確認。
その後医師の待つ別室へ移動しました。
私が思っていたよりも、若く(40代?)
優しそうな声音の方でした。
まず最初にWISKの結果から見えてくる
長女の性質、弱み。
片付けられない、苦手という事はないですか?と先生。
はい、その通りです。
お父さんお母さんは、幼少期どんなお子さんでしたか?と先生。
主人は「落ち着きがなく、ヤンチャ。川に落ちたり、怪我もたくさんして怒られた」
苦笑い。
私は「三姉妹の末っ子で、勝ち気な性格(言ってて痛々しい)走れば転ぶ、平なところでも転ぶ、女の子と言うよりは男の子っぽい」
苦笑い。
先生は「そうですよねぇ」
なにがですか、何がそうですよねぇですか。
やはり、蛙の子は蛙という意味での
そうですよねぇ、ですか...
優しい声で、続く質問は私たちが幼少期に
親にどんな躾をされたか、でした。
主人も私もギリギリ昭和生まれ。
親も勿論「THE昭和」です。
旦那は小さい頃はビンタ当たり前、とにかくとにかく怒られる毎日だったと。
人の家と比べるなと、ゲームも買ってもらえず泣けば叩かれた、それは今でも覚えていると。
私事ですが、
私は田舎の育ちですが家が本家という事もあり親戚やお客様が訪ねてくるたびに、
父親にピアノを弾け、校歌を歌え..
嫁姑関係にイライラする母からは、
習い事で合格を貰えない日は玄関のドアに鍵をかけられ、外に出されました。
父親から殴られたことは一度。叩かれた時に反射的に私が叩き返してしまい、ボコボコにされました。箸などで叩かれた事は数え切れません。
しかし、それよりも母親からの精神的な圧(小言)が凄かったです。
私は子供に同じ事はしない、反面教師をモットーにやってきた、と説明しました。
うんうんと頷く先生。
目は少しキョロキョロしてました。
今のこのご時世になかなか聞かない、虐待スレスレ?今だったら完全にアウトな事実?
お父さんもお母さんも生まれ持った性格や育った環境もあると思うけど、自分達なりに葛藤を乗り越えて、ここまで3人お子さんを育て、生活して来たんですね。と優しい一言。
そんな性格の(?)私たちの子供だから、
行動力があって(プラス言葉)
好奇心旺盛で(プラス言葉)
時に思いがけない怪我をしてしまうのも納得です、との結論。
年齢がまだ5歳という事と、WISKの結果を照らし合わせてみても、診断をつけるのは難しいとの事でした。これから就学して三年生頃、読み書きがしっかりできる頃。
まだ押さえかけならないな〜とか。
怪我が多すぎる〜とか。
そんな傾向があれば、その時にまた診断がつくかもしれないし..と。
今は「多動の傾向あり」との事だけ頭の片隅に置いていてください。と言われ、先生とのお話は終了。
一旦別部屋に待機して、担当の方とお話。
医師の話を聞いてどう思いましたか?
ということを聞かれました。
我が子が何かしらの診断がつく、と言うのは正直に戸惑うところもある。
けど、それが理由で愛情がなくなったりはしない。今回色々な角度から「今」の子育てや法律。フォローしてくれる福祉施設。
私が思っているよりも難しく考える必要はないのかも。
いろんな人を頼りながら、誰と比べるでもなく..我が子を育てていこう。
数年後、どんな風に成長してるかはわからないけど今日お聞きしたことを覚えておいて、
子供が苦しくならないようにしたい。
と言うことを伝えました。
担当の方も頷きながら、そうですね。
今現在で出来ることといえば。多動かも!と思って慌てる事ではなく、まず環境がガラッと変わるわけだからそのケアを第一に。
いつも通りの生活にゆっくりと戻していく事を考えましょう、と。
そして、最後に、
今回面談や家庭環境を確認したうえで、
過ちに対して反省し、今後の行動を改めると約束した事。
夫婦の意見が一致していると判断できた事。
また、今後は家庭に帰った娘を観察下に置き、時折家庭訪問や児相での娘と心理士の面談を重ねる事。
これを約束して初めて「一時保護解除」になりますが、ご了承いただけますでしょうか?
という事でしたので同意し、保護解除通知をいただきました。
やりとりが終わって、では呼んできますね。
と、一旦担当者は離席。
ドキドキ。昨日会ってるけどドキドキ。
ノックの後に担当の方に連れられ娘登場。
昨日とは違って笑顔。
ママ!とすぐ私のところに。
泣きそうになったけど、これから保育園へのお迎えとお兄ちゃんへのサプライズが控えてるから我慢!
「一緒にお家に帰ろう」
「うん!」
車に乗って、児相の方に会釈をし家路へ。
一緒に買い物に行こうか。
お夕飯は娘の好きなマックにしようか。
お菓子も買おうか。
二段ベッド届いたんだよ。
お兄ちゃんも待ってるよ。
みんな待ってたんだよ。
嬉しそうだけど、前よりは少し静かな娘の反応。まだ、急には無理だよね、大丈夫。
焦らずに、ゆっくりと。
この20日間、この日を夢見て頑張って来た。
この後お兄ちゃんにサプライズしようと思ったら、
「なんとなく分かってたよ」と
クールな返答。
「だってママ嬉しそうだったし、二日連続でママとパパが休みなの変だもん、少し考えればわかるよ」
さすが小5。凄まじい洞察力。
「おかえり、◯◯」と
抱き合う兄弟。妹も負けずに二人の間に入って三兄弟がやっと揃いました。
その様子を見て、幸せ。
ただただ、幸せ。
当たり前のことがこんなにも、幸せ。
前は気づけなかった幸せ。
この幸せが両手からこぼれ落ちてしまわないように、夫婦で協力していこうと再確認。
今日のこの気持ちを、忘れないように。